経営者専用の請求書買取サービス「資金調達本舗」の特徴・利用の流れを徹底解説

ファクタリングは売掛金を早期現金化するサービスであり、海外ほどではないものの徐々に日本国内に普及しています。
そのファクタリングの一つとして注目を集めるのが、経営者専用の請求書買取サービス「資金調達本舗」です。

参照:公式サイトより

請求書の段階で現金化できるサービスのため、早期に資金調達したい際に役立つと考えられます。
この記事では、経営者専用の請求書買取サービス「資金調達本舗」の特徴・利用の流れを徹底調査してみました。
資金調達にお悩みの経営者は、ぜひじっくり読んでみてください。

資金調達本舗とは?

「資金調達本舗」は経営者専用の請求書買取サービスとされています。
いわゆる事業者向けのファクタリング・サービスのようです。
ファクタリングとは「債権買取り」のことを指しており、資金調達法として日本でも認知され始めています。
一般的には売掛債権を利用して資金を調達するもので、通常の入金を前倒しするサービスと言えば分かりやすいでしょう。
ファクタリングには「買い取り型」と「保証型」がありますが、資金調達本舗が対応しているのは買い取り型のみのようで、保証型に関してはホームページに記載がありませんでした。
ちなみに、保証型のファクタリングとは取引先による代金の支払いをファクタリング会社に保証してもらうもので、倒産などによる売掛債権などの回収不能リスクを軽減するものです。

以下、資金調達本舗の基本情報や請求書買取サービスの中身、利用の流れ等を解説していきます。

資金調達本舗の基本情報

資金調達本舗は、株式会社M&Hが運営する請求書買取サービス(ファクタリング・サービス)です。
公式ホームページには請求書買取サービス(ファクタリング・サービス)以外の業務は記されていないので、ファクタリング事業以外はおこなっていないようです。
株式会社M&Hの所在地は、東京都港区青山となっています。

資金調達本舗は2社間取引に対応

ファクタリング・サービスには2社間取引(2社間ファクタリング)と3社間取引(3社間ファクタリング)がありますが、資金調達本舗で取り扱いがあるのは2社間取引だけのようです。
以下、公式ホームページに記されているQ&Aを抜粋します

Q.取引先に連絡がいったりしませんか?
A.資金調達本舗からお客様の取引先へご連絡することは一切ございませんのでご安心ください。

引用:公式ページ

2社間ファクタリングの契約および取引は、依頼者(依頼会社)とファクタリング会社のみがおこない、取引先への連絡はありません。
資金調達本舗の請求書買取サービスの特徴は2社間ファクタリングに合致するため、2社間取引のみに対応しているとみて間違いないでしょう。

ちなみに3社間ファクタリングとは、依頼者(依頼会社)とファクタリング会社、そして取引先の3社が関係します。
3社間ファクタリングを利用すると、取引先へ債権譲渡の通知がされるため、取引先にファクタリング・サービスの利用が発覚してしまうのです。
3社間ファクタリングを利用すると取引先から警戒される恐れもあるので気をつけたいところです。

資金調達本舗の利用の流れ

資金調達本舗を利用する際の大まかな流れは、以下の3STEPになるようです。

参照:公式サイトより

STEP1.申込み

最初に、資金調達本舗に対し経営者専用の請求書買取サービスを申し込む必要があります。
資金調達本舗の公式ホームページに問い合わせフォームが用意されているので、そちらから申込むようです。
フリーダイヤルも用意されていますが、問い合わせ先の電話番号という事で、申込みには対応していないようです。
申込みフォームには、希望調達額、法人・商号名・お名前・メールアドレス・お電話番号の5つの情報を入力します。

参照:公式サイトより

希望調達額は、以下の中から選びます。

● 50万円以下
● 51万円~100万円
● 101万円~200万円
● 201万円~300万円
● 301万円~400万円
● 401万円~500万円
● 501万円~1,000万円
● 1,001万円~2,000万円
● 2,0001万円~3,000万円
● 3,001万円以上

すべての情報が入力できたらプライバシーポリシーを確認し、問題がなければ「同意する」にチェックを入れ、入力内容を確認して送信します。

STEP2.審査および見積もりの掲示

申込みを資金調達本舗が受け取ると、必要書類も含めて審査が開始されます。
審査が終わると、申込者に対し、請求書の買取額および手数料が示された見積書が掲示されるようです。
ちなみに、公式ページには「現金を最短80分でお振込するサービス」と記載されているので、即日審査をしてくれる可能性が高そうです。

STEP3.契約および送金

見積内容を受取り、請求書の買取額および手数料などに問題がなければ、契約手続きに入ります。
契約締結後に、申込み会社の指定口座に振込み入金されるようです。

資金調達本舗の必要書類

資金調達本舗は審査の段階で必要書類が必要になるようなので、申込みの段階で提出を求められるでしょう。
しかし、公式ホームページのどこを見ても、必要書類は記載されていません。

資金調達本舗は請求書買取サービスなので、請求書の提出は求められる可能性が高いです。
ちなみに、一般的なファクタリング・サービスで提出を求められることの多い書類は以下のものです。

● 商業登記簿謄本
● 代表の身分証明書
● 決算書または確定申告書
● 印鑑証明書
● 取引銀行口座の通帳
● 請求書・発注書・納品書・個別契約書など
● 取引先との基本契約書
● 税金・社会保険などの書類

すべての書類を求められるわけではなく、状況によって必要な書類と不必要な書類があります。
書類の準備に手間取ると入金まで時間がかかる恐れがあるので、申込み前に資金調達本舗に問い合わせるなどして確かめましょう(0120-916-737)。

資金調達本舗の特徴

資金調達本舗の公式ホームページには、以下の3つを特徴として挙げています。

参照:公式サイトより

様々な業種に対応

資金調達本舗はさまざまな業種に対応しているようで、公式ホームページには建設会社社長、広告会社社長、フリーランスのエンジニアの口コミも掲載されています。
特に注目したいのが、フリーランスや個人事業主も請求書買取サービスの対象としているところです。

フリーランスおよび個人事業主の資金調達は困難を極めます。
特に個人事業主の場合、資金調達となると銀行融資が真っ先に思い浮かぶのが銀行融資でしょう。
普段から付き合いのある担当者を通じて申込みをするケース、または銀行の融資窓口経由で相談するケースが多いです。
しかし、銀行から融資を受けるためには、決算書を始めとした様々な資料を用意する必要があります。
さらに、担当者との面談をする必要もあるのです。
進行融資の金利は低く設定されることが多いですが審査難易度型が高く、結果、融資してもらえずに資金がショートしてビジネスが立ち行かなくなることも少なくありません。

資金調達本舗では、資金調達が難しいフリーランスや個人事業主も利用可能とされています。
公式ページには、銀行融資の審査が通るか心配な方の申込みを推奨しているため、審査難易度は銀行よりも低いと考えられます。

圧倒的スピードと低い手数料率

資金調達本舗の公式ページには、「最短即日で資金調達できます!」「取引先へ送った入金前の請求書を買い取り、現金を最短80分でお振込するサービスです。」との記載があるので、融資までのスピードはかなり早いと考えられます。
公式ページの利用者の口コミにも、「すぐに送金対応してもらえて難を逃れることができました。」といった記載があり、入金までのスピードはそれなりに早いようです。
ちなみに、資金調達本舗が採用しているのは、前述したように2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングは業者と申込者のみの手続きで利用でき、取引先への連絡を挟まないため、審査時間が短く済む可能性は高いです。
また、公式ページに「最短即日」と明記しているため、審査に数日かかるようなことはないと考えられます。
しかし、申込み時間が遅くなったり、土日を挟んだりすると、数日かかる可能性もあるでしょう。
振込みには時間がかかる恐れもあるので、即日入金を期待しているのであれば、なるべく午前中に申込みを終えるのがおすすめです。

資金調達本舗は、公式ページに「低い手数料率」と明記しています。
しかし、その具体的な数字は示されていません。
手数料は非公開とさてており、上限手数料も公開されていないので、本当に低い手数料率を実現しているかは分かりません。
下限手数料率と上限手数料率を明示しているファクタリング会社もありますが、資金調達本舗の方針は異なるようです。

資金調達本舗の手数料率は審査を受け、その審査を突破し契約する時点で示されることになるでしょう。
ちなみに、2社間ファクタリングの手数料率の相場は10%から30%とされており、3社間ファクタリングは1%から9%とされています。
資金調達本舗は2社間ファクタリングなので、審査を受け10%から30%の手数料率を示された場合は平均的な手数料率となります。

クラウドサイン契約OK

資金調達本舗は申込みから契約、そして入金まで資金調達本舗のオフィスに訪れる必要はないとされています。
公式ホームページにも以下のように明記されています。

Q. すぐに資金が必要なのですが面談などありますか?
A.資金調達本舗ではクラウドサイン契約が可能ですので、書類をご用意頂き非対面でやり取りを進めて頂くことも可能です。

引用:公式ページより

クラウドサインとは契約書の電子化ができるもので、そのファイルをクラウド上で管理できる弁護士ドットコムが監修している電子契約アプリです。

電子契約アプリの活用が、資金調達本舗の入金までのスピードが早い理由の1つのようです。
紙媒体の契約は、手続きに3日から4日程かかります。
しかし電子契約アプリは、契約書が用意されていれば、それを相手方が確認して同意するだけで契約書として成立するため、大幅な時間短縮になると考えられます。
資金調達本舗は「現金を最短80分でお振込するサービスです。」としていますが、その根拠はこの電子契約アプリの採用にあるのかもしれません。

資金調達本舗を利用する際の注意点

資金調達本舗の公式ページを調査していたところ、いくつか気になるところを見つけたので、こちらでまとめて紹介します。

会社情報が少ない

資金調達本舗の運営会社である株式会社M&Hの住所および電話番号は公式ページに公開されています。

参照:公式サイトより

一方で、代表者の名前および運営会社の公式ページURLが示されていないなど、情報量が少ないため不安に感じる方もいるでしょう
まだ、新しいサービスということもあり、公開されている情報は少ないようです。

手数料率が示されていない

資金調達本舗は手数料が低いと公式ページに記載していますが、実際のところの手数料率は示されていません。

ちなみに、手数料率については、公式ページに以下のように記載されています。

Q.手数料はどのくらいでしょうか?
A.お客様によって手数料を都度ご提示させて頂いております。まずはお気軽にお問い合わせください。

引用:公式ページより

相談後、または審査後に具体的な手数料率が示されることになるようです。

利用者の口コミが確認できない

資金調達本舗の公式ホームページには、3つの口コミが記載されています。
しかし、TwitterなどのSNSにもまともな口コミは掲載されていません。
ただ、新しい会社なので利用者が限られているため、情報が少ないのは仕方ないかもしれません。

まとめ

株式会社M&Hの経営者専用の請求書買取サービス「資金調達本舗」について解説しました。
資金調達本舗には、対応業種が広く、低手数料率であり、融資までのスピードが早く、電子契約アプリに対応しているなどの特徴があるようです。

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