数多くのファクタリング会社が存在する現在、どの業者を利用すべきか迷う方も少なくありません。
マイナビブリッジは、人材派遣業や広告業の大手企業であるマイナビのグループ会社です。
この記事では、マイナビブリッジが提供している法人専用ファクタリングサービスの特徴やメリット・デメリット、評判を紹介します。
マイナビブリッジでファクタリングを利用しようか検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングの概要
出典:㈱マイナビブリッジ公式HP
サービス名 | 法人専用ファクタリング |
運営会社 | 株式会社マイナビブリッジ |
取引方法 | 2社間ファクタリング |
手数料率 | 2%~7% |
対象者 | 法人(別途で個人事業主向けサービスも提供) |
入金スピード | 1~3週間程度 |
買取限度額 | 500万円~1億円 |
マイナビブリッジは、2019年4月に株式会社エーピーシーズが会社分割をおこない設立した会社です。
事業承継をおこなった後に、株式会社マイナビの子会社となりました。
マイナビブリッジでは、法人や個人事業主向けにファクタリングを提供しています。
法人専用ファクタリングの概要としては、取引方法は2社間ファクタリングを採用しており、手数料率は2%〜7%。
入金スピードは1〜3週間程度で、下限限度額500万円〜上限限度額1億円と幅広い取引が可能です。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングが持つ4つの特徴
さまざまな事業をおこなっているマイナビグループのひとつであるマイナビブリッジ。
そのマイナビブリッジが提供している法人専用ファクタリングには、下記のような特徴があります。
- マイナビグループが運営元
- 1億円まで取引できる
- 手数料率2%~7%と低水準
- ABLの相談も可能
大規模な取引ができるだけでなく、手数料率も他社と比べて低水準です。
ファクタリングだけでなく、ABLも利用できる点も確認しておきたい特徴といえます。
それでは、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングが持つ特徴を4つ見ていきましょう。
マイナビグループが運営元
マイナビブリッジは、大手企業の株式会社マイナビのグループ会社です。
学生や中途、アルバイトなどの就職・転職サービスでお馴染みのマイナビですが、ほかにも不動産やブライダル、通信など数多くの事業をおこなっています。
2022年10月時点では、マイナビグループ全体で約12,400名で、グループ会社の数が30社、資本金21億210万円と莫大な資金力を持つ企業です。
参照:会社概要 – 株式会社マイナビ
運営元がマイナビグループである点は、マイナビブリッジが提供している法人専用ファクタリングの大きな特徴といえます。
1億円まで取引できる
マイナビブリッジでは、下限限度額が500万円・上限限度額が1億円と小規模な取引から大規模な取引まで幅広く対応しています。
ファクタリング会社によっては、5,000万円までしか取引できないケースも少なくありません。
事業拡大や新規事業の立ち上げに向けて、多額の資金を調達したい場合でも、マイナビブリッジを検討してみても良いでしょう。
一方で、500万円以上でしかマイナビブリッジの法人専用ファクタリングでは取引できません。
個人事業主や500万円以下の小規模な取引をおこないたい場合には、別途で提供している「MBpay」というファクタリングサービスを確認してみてください。
手数料率2~7%と低水準
手数料率が2%〜7%と低水準である点もマイナビブリッジの法人専用ファクタリングが持つ特徴です。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングは、2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングの場合、手数料率の相場は10%〜20%ほどですので、2〜7%という数値は、ほかのファクタリング会社に比べても低いといえます。
ファクタリングは、手数料を差し引いた金額を受け取る仕組みのため、手数料率が低いほど多くの売掛金を現金化できます。
融資の比べて割高な手数料のファクタリングにおいて、いかの手数料率を下げられるかが利用するうえで重要なポイントのひとつです。
2社間ファクタリングの利用を検討している法人で、手数料をできるだけ抑えたい方はマイナビブリッジの法人専用ファクタリングを検討してみてください。
ABLの相談も可能
マイナビブリッジでは、ファクタリングだけでなく、ABLにも対応しています。
ABLは動産担保融資とも言い、Asset Based Lendingの略語で、売掛金や商品在庫を担保にして融資を受ける資金調達方法です。
ファクタリング同様、売掛金による資金調達方法のため混同しがちですが、仕組みがまったく異なります。
ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に譲渡し現金化する売買である一方で、ABLの場合は売掛金を担保にお金を借りる融資です。
一般的なファクタリングの手数料率は1%〜20%程度ですが、ABLの手数料(年利)は2%〜4%程度です。
なお、マイナビブリッジで提供しているABLの実質年率は7%〜15%となります。
入金スピードは、一般的なABLが2週間〜1カ月に対して、マイナビブリッジでは1〜3週間での資金調達が可能です。
手数料の観点からABLを検討している方でも、マイナビブリッジなら売掛先に通知を送らずに利用できます。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを利用する5つのメリット
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを利用する主なメリットは、下記の5つです。
資金繰りを改善できる
- 貸倒リスクを回避できる
- 売掛先にファクタリング利用を知られない
- 保証人や担保を用意しなくていい
- 信用情報を傷付けない
それでは、各メリットを解説します。
メリット1.資金繰りを改善できる
ファクタリングは、支払期日前に売掛金を現金化できるサービスです。
売掛金は支払期日がくるまで実際には利益にならないため、支払サイトが長いほど資金繰りが苦しくなります。
売上はあるものの、キャッシュフローが悪く、黒字倒産になるケースも少なくありません。
そこで、ファクタリングを活用すれば、支払サイトの短縮化による資金繰り改善が可能です。
法人が資金調達を検討する際、一般的には金融機関の融資を初めに思い浮かべるでしょう。
しかし、金融機関の融資を受けるには厳重な審査に通過しなくてはならないため、約1カ月ほどお金を得るまでかかる場合がほとんどです。
その点、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを活用すれば、1〜3週間での資金調達を実現できます。
メリット2.貸倒リスクを回避できる
ファクタリングを利用すれば、売掛先の倒産による貸倒リスクを回避できます。
ファクタリングは、ファクタリング会社へ売掛金を譲渡した後に売掛先の倒産などで売掛金を回収できなくなっても、基本的に利用者は弁済する必要がありません。
2社間ファクタリングの場合は、売掛先から売掛金を受け取ったら、そのお金をファクタリング会社に送金する仕組みです。
もし、売掛先の経営難によって売掛金をファクタリング会社に支払えない場合でも、利用者に法的なペナルティはありません。
ただし、償還請求権が付いている契約の場合には、売掛先が倒産すると利用者が代わりに支払わないといけないため注意が必要です。
メリット3.売掛先にファクタリング利用を知られない
利用者とファクタリング会社の2社間で取引をおこなうマイナビブリッジでは、売掛先への同意や通知が必要ありません。
ファクタリング利用を売掛先に知られると、自社の経営状態を不安に思われ、今後の取引に影響を及ぼす恐れもあるかもしれません。
そのため、売掛先にファクタリング利用を知られたくないと考える経営者も多いはずです。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングは2社間ファクタリングのため、売掛先が取引に関与しません。
売掛先との関係を悪くしたくないと懸念している方でも、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングなら安心して利用できるでしょう。
メリット4.保証人や担保を用意しなくていい
ファクタリングは融資のような貸金業ではないため、保証人や担保が必要ありません。
銀行融資の場合、不動産を担保にしてお金を借りる方法が一般的です。
しかし、設立して間もない企業だと担保にできる不動産を保有しておらず、銀行が融資をおこなわない場合もあります。
一方で、ファクタリングなら保証人や担保を用意しなくても利用可能です。
また、業績があまりない場合にも金融機関の融資を受けられない場合がありますが、売掛先の信用度を重要視するファクタリングなら、創業して間もない企業でも利用できます。
なお、マイナビブリッジがファクタリングと一緒に提供しているABLは融資のため、保証人や担保が必要となる点は覚えておきましょう。
メリット5.信用情報を傷付けない
ファクタリングは借り入れではないため、信用情報に傷が付きません。
融資を利用すると、信用情報に借入状況が記録され、支払トラブルや債務整理をおこなうと事故情報として3〜10年ほど残ってしまいます。
信用情報に事故情報が登録してある状態を俗にブラックリストと呼び、ブラックリスト状態での新たな借り入れは基本的にできません。
一方で、利用しても信用情報に影響を与えないファクタリングなら、将来的に金融機関の融資を検討している場合であっても安心して利用できます。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを利用する3つのデメリット
多くのメリットがあるマイナビブリッジの法人専用ファクタリングですが、下記のようなデメリットも存在します。
- 売掛額の8割ほどしか現金化できない
- 売掛先の経営状況が悪いと利用できない
- 即日での資金調達ができない
メリット・デメリットを理解したうえで、マイナビブリッジを利用するか検討してみてください。
デメリット1.売掛額の8割ほどしか現金化できない
ファクタリングには掛け目が存在し、各ファクタリング会社でその数値が異なります。
ファクタリングにおける掛け目とは、売掛金の売買取引における価格算出の評価額です。
一般的なファクタリング会社の掛け目は80%程度ですので、売掛金額の8割程度しか現金化できません。
さらに、ファクタリングには手数料も発生するため、本来受け取る金額での売掛金の現金化が不可能な点は覚えておきましょう。
デメリット2.売掛先の経営状況が悪いと利用できない
自社の経営状況が悪くても利用できるファクタリングですが、逆に言うと売掛先が赤字経営や債務超過の状態だと利用は難しいといえます。
基本的に貸倒リスクを負うファクタリング会社は、売掛先の倒産リスクが低く、確実に売掛金を回収できる会社かどうかを審査時に判断します。
売掛先が大手企業や公的機関なら問題ありませんが、経営状況が悪かったり、社会的信用度が低かったりする場合にはファクタリング審査に落ちる可能性が高いでしょう。
デメリット3.即日での資金調達ができない
入金スピードが魅力である2社間ファクタリングでは、即日現金化が可能なファクタリング会社も少なくありません。
一方で、マイナビブリッジが提供している法人専用ファクタリングは、2社間ファクタリングではあるものの入金スピードは1〜3週間程度です。
申し込んだ当日での資金調達を目的としている場合、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングは利用すべきではありません。
なお、急ぎでの利用を検討している方は、(03-6451-1652)へ問い合わせるようマイナビブリッジの公式サイトには記載してあります。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングに関する評判
実際に利用した人の口コミは、ファクタリング会社選びにおいて重要なポイントのひとつです。
ここでは、マイナビブリッジの公式サイトに記載してある2つの口コミを紹介します。
機械設備卸を営む人の口コミ
年数回ある大型機械の受注の際に、仕入の資金需要が発生するため、他社のファクタリングを利用。
他社のファクタリング手数料が重い負担になっていたところでマイナビブリッジに相談。
15%以上支払っていた手数料を半額以下に抑えられました。
マイナビブリッジの担当者からは、資金繰りの改善状況を見ながら、同じ売掛債権を利用しつつも、手数料が低い融資(ABL:売掛債権担保融資)への切り替えを提案されています。
貨物運送業を営む人の口コミ
4年前に金融機関からの融資で物流センターを新設したが、センター稼動が半年遅れたことで、一時的に債務超過に。さらにリスケと消費税滞納があり、どこの金融機関からも融資を断られていたところでマイナビブリッジに相談。
ABL(売掛債権担保融資)は売掛先数が分散していないと難しいとのことで半分諦めていましたが、売掛先が優良企業で信用があるということからファクタリングにて無事資金を調達。
融資よりは少し手数料が高いものの、他の二社間ファクタリング会社よりはずいぶんと安いので大変助かっています。
マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを利用する際の流れ
出典:㈱マイナビブリッジ公式HP
最後に、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングを利用する際の流れを紹介します。
- 申し込む
- 必要書類を準備・提出する
- 審査を受ける
- 契約を締結する
- 入金を受ける
まずは、マイナビブリッジの公式サイトにある問い合わせフォームからファクタリング利用を申し込みます。
担当者から審査に必要な書類の案内が来たら、その指示に従い準備・提出してください。
審査後に見積もり買取額を提示され、納得のいく内容なら正式に契約を締結します。
契約内容に従った買取額を受け取れば、ファクタリングによる資金調達は完了です。
売掛先から売掛金を受け取ったら、そのお金をマイナビブリッジに送金しましょう。
マイナビブリッジのファクタリングは法人・個人どちらも利用できる
この記事では、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングサービスの特徴や利用するメリット・デメリット、評判を紹介しました。
マイナビブリッジでは、法人・個人どちらでも利用できる体制を整えています。
ファクタリング事業は、業者を取り締まる法律がないため、参入障壁が低いビジネスです。
したがって、優良業者の陰に潜む悪徳業者が起こした事件によって、ファクタリングへのイメージが下がっている方もなかにはいるかもしれません。
ファクタリングを利用する際は、複数の業者から相見積もりを取り、契約内容や対応を比較してみましょう。
どのファクタリング会社で利用すべきか迷っている方は、マイナビグループの1社であるマイナビブリッジで見積もりをもらうのも選択のひとつです。