株式会社エムライズの「CoolPay」を徹底調査

売掛金を早期資金化できる「ファクタリング」の普及が進んでおり、売掛金よりもさらに資金を早期に確保できる「請求書現金化」に注目が集まっています。
近年では黒字倒産も増えており、売上は好調なものの入金までに時間がかかり支払いに必要な資金が不足する会社も少なくありません。
そんな状況を打開するための一つの方法として、請求書現金化などのファクタリングの利用が広まりつつあるのです。

この記事で、は株式会社エムライズの請求書現金化サービスである「CoolPay」について徹底的に調査してみました。

参照:公式サイトより

CoolPayの基本情報から特徴、利用の流れや注意点についても詳しく解説するのでじっくり読んでみてください。

CoolPayとは?

簡単にいえば、「請求書現金化サービス」はファクタリングの一種であり、入金前の請求書を現金化するサービスです。
商品やサービスを提供したときに発行されるのが請求書(見積書や納品書も含む)です。
請求書の発行から入金されるまでには数か月かかることもあり、その間に資金繰りが悪化するケースも少なくありません。
請求書発行のあとは帳簿に売上の仕訳を記載し、売掛金もこのとき発生します。
一般的なファクタリング・サービスはその売掛金を現金化するサービスであるため、CoolPayのおこなう請求書現金化サービスでは、より早いタイミングで資金を確保できます。

CoolPayの基本情報

CoolPayは、株式会社エムライズが提供する請求書現金化サービス(ファクタリング・サービス)です。
公式サイトの会社概要によれば、ファクタリング事業以外に金融系広告事業もおこなっているようです。
またエムライズの公式サイトを確認すると、金融系を中心としたアフィリエイトメディアネットワークサービスの「NEO7」を運営しているようです。
金融系広告事業としては、ファクタリング会社の口コミ評判サイト「ファクタリングワールド」を運営していることでも知られており、他にも経営者と投資家のビジネスマッチングプラットフォーム「CloudJunction」などのサービスも提供してきました。
今回テーマとしている請求書現金化サービスを開始したのは、2021年7月であり比較的新しい事業といえます。
エムライズは、スピーディに資金を調達できる環境整備を目的としているJFIC(日本ファクタリング信用情報機関)の会員でもあります。
株式会社エムライズの所在地は、東京都大田区山王となっています。

CoolPayが対応しているサービス

CoolPayが提供しているサービスは、請求書現金化サービスのひとつのみです。

参照:公式サイトより

請求書現金化サービス

請求書現金化サービスは、売掛金が発生する前の請求書の段階でファクタリング会社に買い取ってもらうサービスです。
通常売上があってから入金があるまでは数か月程度かかることになり、その間に会社の資金がなくなり、資金繰りに悩むことも少なくありません。
請求書現金化サービスを利用すれば、入金する前に資金を確保できます。
請求書現金化サービスはファクタリング・サービスの一種であり、そのファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
2社間ファクタリングはその名の通りにファクタリングの利用会社とファクタリング会社のみで契約でき、3社間ファクタリングの場合はファクタリングの利用会社とファクタリング会社、そして請求先企業も契約にかかわります。
したがって、3間ファクタリングを利用すると、取引先にファクタリングの利用が発覚してしまうのです。
CoolPayの公式サイトには以下のように記載されています。

Q請求書発行先の取引先に連絡がいったりすることはありませんか?

ACoolPayから取引先に連絡することは原則としてございません。ただし、弊社への振込が遅れる場合には、取引先に連絡させていただくことがあります。

引用:公式サイトより

取引先への連絡がないため、CoolPayは2社間取引にのみ対応していると思われます。

CoolPayの利用の流れ

CoolPayを利用する際の大まかな流れは、以下の3ステップになるようです。

参照:公式サイトより

公式サイトをよく調べてみると、以上の3ステップ以外に会員登録の準備なども必要になるようなので、そちらも含めて解説していきます。

【準備】新規会員登録

CoolPayに申し込む前におこなうのが新規会員登録です。
公式サイトの「今すぐ無料登録」をクリックすると以下の画面が現れるので、そちらから会員登録を進めます。

参照:公式サイトより

登録画面より、メールアドレス・パスワード・パスワード(確認用)を入力し、「利用規約およびプライバシーポリシーに同意する」にチェックを入れたうえで登録をクリックします。
確認のメールが送られてきたら、CoolPayにログインできるようになります。

1.請求書をアップロード

参照:公式サイトより

会員登録が済んだら、次にCoolPayに買い取ってもらいたい請求書をスマートフォンのカメラで撮影しCoolPayに送信します。
ブレがあるなど文字等が確認しづらいと再提出を求められることになる可能性が高いので、綺麗に撮影できているか確認したうえで送信してください。

2.審査&見積もりの掲示

請求書およびその他の必要書類をアップロードできたら、次はCoolPay側が審査に入ります。
審査時には見積もりも実施され、審査が完了すると買取額および手数料が掲示されるようです。
審査と見積もりの掲示までの時間は、最短20分とされています。

3.契約&送金

買取額と手数料を確認し、その内容に問題がなければ契約手続きに入ります。
契約締結後に振込みがおこなわれ、手続きは完了となります。
契約および送金までは、最短1時間で対応してくれるそうです。

CoolPayの必要書類

CoolPayは請求書買取サービスを提供しているので、請求書の提出が必要不可欠です。
請求書は取引先に送付済みのものが有効であり、送付前のものは無効です。
さらに、初回限定で身分証明書の提出が求められます。
身分証明書は写真がついているものに限定されるとのことなので、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの提出が必要になるようです。
さらに、保有する全銀行口座の直近3か月分の入出金明細を求められるようです。

2回目以降の利用時は、取引先に送付済の請求書と保有する全銀行口座の直近3か月分の入出金明細のみでOKのようです。
ただ、ここで紹介した以外にも資料等の提出をお願いすることもあるそうです。

CoolPayの特徴

CoolPayの公式サイトでは、以下の3つを特徴として挙げています。

参照:公式サイトより

その3つの特徴とともに、公式サイトから見えてきたその他の特徴も含めて解説していきます。

オンライン完結全国対応

申込みは会員ページから可能であり、必要書類の提出はアップロードに対応しているなど手続きはオンライン上で完結できるようです。
契約締結もクラウドサインの電子契約で済ませられるとのことで、来店する必要はありません。
対象地域も日本全国としています。

面談も不要とされていますが、利用会社の状況によってはサポート窓口より電話にて簡単なヒアリングをされることがあるようです。

累計申込み額60億円突破

累計申込み額は「60億円突破」と公式サイトに記載されています。
公式サイトには、以下のような実績も掲載されています。

  • 建設業:調達金額80万円
  • 医療クリニック:調達金額150万円
  • 製造業:調達金額320万円
  • 運送業:調達金額600万円
  • 塗装工事:調達金額120万円
  • デイケアサービス:調達金額50万円
  • システムエンジニア:120万円
  • ウェブデザイナー:調達金額20万円
  • 人材派遣業:調達金額300万円
  • 塗装業:調達金額60万円
  • 二輪整備販売店:調達金額90万円

即日振込み最短60分

参照:公式サイトより

CoolPayでは請求書を最短60分で現金化するとしています。
申込み当日でも入金対応できる可能性があり、差し迫った状況にも対応しているようです。

その他の特徴

その他のCoolPayの公式サイトから分かる、以下の7つの特徴を解説します。

  • 業種や職種に関係なく利用できる
  • 売掛先が倒産しても請求されることはない
  • 銀行借り入れがあっても利用可能
  • 法人への請求書のみ対応
  • 初回は15万円以上から対応
  • 何度でも利用可能

業種や職種に関係なく利用できる

CoolPayでは業種や職種に関係なく、請求書(売掛金)があれば利用できるとしています。
ただ、勤め人の給料(給与ファクタリング)は対象外としているようです。

売掛先が倒産しても請求されることはない

CoolPayはノンリコースと呼ばれる、償還請求権なしの契約をしています。
かりに売掛先が倒産したとしても、CoolPayでは倒産リスクも含めて買取審査をしているので利用者に返済の義務はありません。

銀行借り入れがあっても利用可能

銀行などの金融機関から借り入れがあったとしても、CoolPayの利用は可能とされています。
そもそもCoolPayとの契約は借入れではないため、信用情報にも一切関わりなく利用できます。
CoolPayを利用したことで金融機関からの借入れが難しくなるということもないようです。

法人への請求書のみ対応

CoolPayは、現時点で法人が取引先となる請求書のみ買い取りしているようです。
したがって、個人間の取引の請求書は利用できません。
一方でウェブデザイナーなどの個人で仕事をしている人でも、取引先が法人であり、そちらに対する請求書があれば利用できるようです。

初回は15万円以上から対応

CoolPayの初回利用は、税込み15万円以上から申請可能としています。
2回目以降は別途最低3万円から申請可能とされています。
初回利用と2回目以降で対応金額が異なる点は理解しておく必要がありそうです。

何度でも利用可能

CoolPayの利用回数に制限は設けられていません。
資金繰りが悪化している時など、必要なときに何度でも利用できるとされています。
請求書がある限りは審査を受けられるとしています。

CoolPayが選ばれる3つの理由

累計申込み額が60億円を突破しているというCoolPayが、多くの顧客から選ばれる理由は3つあるそうです。

参照:公式サイトより

ひとつずつ解説していきます。

さまざまなメディアで掲載中

CoolPayは主に首都圏で屋外広告を掲出しているようです。
公式サイトの屋外広告を見てみると、トランクルームを中心に広告を出しているようです。

運転資金のニーズに即対応

利用者一人ひとりに親身に対応しているそうです。
公式サイトには問い合わせフォームがあり、そちらから各種質問できます。
問い合わせ時には「名前」「メールアドレス」「問い合わせ内容」の3つを入力し、『上記「個人情報の取扱いについて」に同意する』にチェックを入れ「送信」をクリックします。

参照:公式サイトより

問い合わせは未登録でも利用できるため、登録前の問い合わせにも対応しているようです。

高いユーザビリティを追求

来店は不要であり、契約にはクラウドサインの電子契約を利用するので、WEB上で即締結完了するようです。
書面契約の場合は、一般的に記名押印と署名が必須とされていますが、電子契約の場合はそれらも不要とされています。
CoolPayは最短60分で即日振込み可能としていますが、その理由のひとつが電子契約の活用なのかもしれません。

CoolPayの注意点

CoolPayの公式サイトから見えてきた利用時の3つの注意点を解説します。

手数料が公開されていない

CoolPayの公式サイトのどこをチェックしても、手数料率についての記載はありません。
買取手数料率の目安も非公開とされています。
ちなみに、2社間ファクタリングの手数料率相場は10%から30%程度とされています。

個人間の請求書には非対応

個人間の請求書には対応していないと公式サイトに明記されています。
法人が取引先となる請求書のみ買取対象としているのです。
つまり、個人を相手にした取引が多いと、CoolPayの利用が難しくなる可能性が出てくるので注意してください。

取引先から入金遅延生じると連絡が必要

CoolPayの請求書現金化サービスは2社間ファクタリングであるため、売掛金は通常通りに会社に対して入金され、その入金された現金をCoolPayに支払ってすべての手続きが完了となります。
ただ、売掛先の資金繰りによっては、売掛金が予定通りに入金されないことも考えられます。
CoolPayは前述したようにノンリコース(償還請求権なし)であり、入金がない場合は支払う必要はありません。
しかし、取引先から入金遅延が生じた場合は、お問い合わせフォームより速やかに連絡するように求められます。
また、CoolPayより取引先に連絡がされることもあるため、結果として取引先にファクタリングの利用が発覚する可能性もゼロではありません。

まとめ

株式会社エムライズの請求書現金化サービス(ファクタリング・サービス)である「CoolPay」について解説しました。
手続きはオンライン完結で、累計申込み額60億円突破という豊富な実績、さらに即日振込み最短60分といったメリットがあるようです。
業種や職種に関係なく、請求書(売掛金)があれば利用できるという点にも注目でしょう。

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