銀行融資の流れを詳しく知りたい方もいるでしょう。銀行融資の手続きには審査をしたり、書類を提出したりする必要があります。銀行融資を初めて受ける方は、手続きの流れが分からないはずです。
そこで今回は、銀行融資の手続きの流れや審査に必要な書類、注意点について解説します。審査に通らない原因や通りやすくなるポイントも解説するので、銀行融資の手続きに必要なポイントが理解できるでしょう。最後まで読んで、参考にしてみてください。
銀行融資の手続きの流れ
銀行融資の手続きの流れは以下のとおりです。
- 相談
- 申込
- 書類の提出
- 面談
- 審査
- 融資実行
手続きは以上の流れで進んでいきます。それぞれ詳しく解説するので、手続きの流れを理解しましょう。
相談
銀行融資の申込をする際は、事前に相談をすべきです。銀行側も急に融資の申込をされても対応できない可能性があります。
事前に相談すれば、融資に関するアドバイスをもらえたり、銀行側の考えが分かったりします。相談する際は主に、以下のポイントを確認するとよいでしょう。
- どのような融資が利用できるのか
- 融資枠の余裕があるか
- 希望の借入額は妥当な金額か
これらを事前に相談しておけば、無駄な申込や審査で否決されるリスクを下げられます。申込をスムーズに進めるためにも、しっかりと相談しましょう。
申込
銀行融資を検討している銀行の窓口で申込をします。普段から付き合いのある銀行の場合は担当者に連絡しましょう。商品によってはWebで申込できる場合もあります。
申込をしたからといって、必ず融資を受けられるわけではないので注意してください。会社の経営状況や過去の返済履歴に問題があれば、断られる可能性もあります。
書類の提出
銀行融資の申込ができれば、必要な書類を提出します。書類の準備には時間がかかるため、事前に必要な書類を確認しておきましょう。必要な書類については後述します。
連帯保証人や担保の有無によって必要な書類も多くなります。書類を準備できていなければ、融資をスムーズに行えないので、必ず確認してください。
また、設備資金には事業計画書、開業には創業計画書などが必要になります。融資された資金の使い方によって必要な書類が異なるので、注意が必要です。
面談
銀行融資を受ける際は、書類の提出だけでなく面談も行います。面談では、主に以下の質問をされます。
- 自己資金や会社の状況
- 融資の利用目的
- 返済方法
面談では自分の言葉で話さなければならないため、これらの内容をしっかり把握し話せるようにしておきましょう。面談では、態度や振る舞いも影響するので、誠実な態度で臨んでください。
審査
審査中には、追加で書類の提出を求められる場合もあります。その際は、審査で悪影響にならないためにも、できる限り速く書類を提出しましょう。
審査時には、担当者が会社に訪問する可能性もあります。融資の審査は、事業内容や会社の設備、事業計画などさまざまな要素を踏まえて判断します。
担保や保証人がいれば、審査で有利に進むこともあるので、先に申し出をしておくとよいでしょう。
融資実行
審査が通れば、融資の契約や振り込み手続きを行います。担保や連帯保証人の有無により、契約時に必要な書類があるため、事前に確認して用意しておきましょう。
融資が実行されれば、返済も同時に始まります。返済計画も立てたうえでしっかり返済できるような準備も必要です。
銀行から融資を受けるときに必要な書類
銀行から融資を受ける時に必要な書類は、法人と個人事業主で異なります。間違えないためにも、事前に確認しておきましょう。
法人の場合
銀行の融資で法人が必要な書類は以下の通りです。
- 経営計画書
- 商業登記簿謄本
- 決算書
- 試算表
- 資金繰り表
- 銀行取引一覧表(銀行取引明細表)
- 納税証明書
- 資金使途資料
- 印鑑証明
- 借入申込書
これらのほかにも、条件によってさらに書類が必要になる可能性もあります。融資を受ける銀行に確認して、必要な場合は用意しましょう。また、決算書は直近から2〜3期分が必要なので、忘れずに準備してください。
個人事業主の場合
銀行融資を受けるときに個人事業主が必要な書類は以下のとおりです。
- 決算書(貸借対照表や損益計算書など)
- 試算表
- 資金繰り表
- 事業計画書
- 銀行取引一覧表(銀行取引明細表)
- 納税証明書
- 本人確認書類
個人事業主の場合は本人を証明するための書類が必要です。また、法人と同様に決算書は2〜3期分が必要なので、準備しましょう。
銀行から融資を受けるために必要な審査
銀行から融資を受けるには審査に通らなければなりません。審査中は、追加で書類の提出が必要だったり、会社に訪問してきたりします。さまざまな観点から融資を行うか判断されるので、審査に有利になる行動が重要です。
ここからは、銀行融資の審査にかかる期間と審査が通らない原因、審査に通りやすくするポイントを分けて解説します。
銀行から融資を受けるときの審査期間
銀行融資を受けるときは初めての場合、審査に3週間〜1ヶ月ほどかかります。すでに取引をしている場合は、1週間〜2週間ほどです。
先述したように、審査はさまざまな観点から判断されるので、ある程度の期間が必要です。審査から融資実行までには時間がかかるので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。
銀行融資の審査が通らない原因
銀行融資の審査が通らない原因は、主に以下の4つです。
- 信用情報に問題がある
- 財務状況が悪い
- 税金などの滞納がある
- 事業計画書の内容が分かりにくい
過去に支払いの延滞があったり、現在の財務状況が悪かったりすると審査が通りにくくなります。また、財務状況に問題がなくても事業計画書の内容次第では審査が通りません。
事業計画書の内容は、分かりやすく具体的に記載すべきです。具体的な数字を使えば、銀行からの信用も高まるでしょう。
銀行融資の審査を通りやすくするポイント
銀行融資の審査を通りやすくするポイントは主に以下の3つです。
- 事業計画書の内容を明確にする
- 返済計画書を根拠のある内容にする
- 担保や保証人を用意する
審査を有利にするには、事業計画書や返済計画書の内容にこだわるべきです。内容を明確にしたり、数字を使って具体的にしたりして説得力のある計画書を作成しましょう。
また、担保や保証人を用意することによって、銀行側の安心感にも繋がります。審査が通る可能性が低い場合は、担保や保証人を用意してみてください。
銀行から融資を受けるときの注意点
銀行から融資を受けるときには注意点もあるので、覚えておきましょう。注意点は主に以下の3つです。
- 税金関係の手続きを行う
- 自社の財務内容や状況を把握する
- 自己資金や返済能力を見られる
それぞれ詳しく解説します。
税金関係の手続きを行う
銀行融資の審査では、決算書に記載されている資金繰りや財務内容を見ながら判断します。2〜3期分の決算書を提出することが多くなっているので、税金関係の手続きは確実に行いましょう。
また、審査時に納税証明書の提出を求められる可能性も高くなっています。税金の滞納をしていれば、融資を受けることは難しくなるでしょう。
自社の財務内容や状況を把握する
銀行融資を受ける際は、自社の財務内容や状況を把握しておくべきです。決算書の作成は、法律で義務付けられています。
しかし、会社によっては、決算書に記載されている金額が異なる場合があります。このようなことがあれば、銀行からの信頼は得られません。
銀行から信頼を得るためにも、自社の財務内容を正確に把握する必要があります。逆に、質問されたときに自社の課題や問題点を説明できれば、信用されやすくなるでしょう。
自己資金や返済能力が重視される
銀行は、融資した金額を回収できなければ大きな損害になります。そのため、返済能力は非常に重視されるポイントです。
返済能力があると判断されるには、自己資金に余裕があったり、売上の推移が良かったりする必要があります。
また、事業計画の内容や借入額によっても問題ないと判断されることもあります。自己資金や自社の状況に合わせて融資額や計画を決めましょう。
銀行融資以外の選択肢もある
自社の状況によっては、銀行融資以外の選択肢も検討しましょう。都市銀行から融資してもらうにはある程度の実績や信用が必要です。そのため、実績の少ない会社や創業してから間もない会社の場合は、融資を受けるハードルが高くなります。
その場合は、信用金庫や信用組合、保証付き融資の利用がおすすめです。どこから融資を受けるかで審査の通りやすさが異なります。
資金を調達する目的を達成するために、銀行融資が適切なのか判断してから融資を受けるようにしましょう。
まとめ
今回は、銀行で融資を受ける流れや審査に必要な書類、注意点について解説しました。再度、銀行融資の流れをまとめておきます。
- 相談
- 申込
- 書類の提出
- 面談
- 審査
- 融資実行
必要な書類は多くなっているので、準備にも時間がかかる可能性もあります。そのため、あらかじめ必要な書類を準備して融資の申込をすべきです。また、審査には数週間から1ヶ月ほどかかるため、資金が必要なタイミングに合わせてスケジュールを組みましょう。
審査に通るためには、自社の状況を正確に把握しておく必要があります。事前に準備を万全にしたうえで融資の申込をしてください。